上田運営委員中東&関空タバコ事情レポート

2004年1月
兵庫県喫煙問題研究会 上田博司運営委員
<<関西国際空港にて>>


 2003年12月20日の関西国際空港の写真です。これは出国手続きのセクションからでてすぐのところにあります。全く仕切りもなく、管理会社は屋根があるのにも関わらず、健康増進法題25条を無視してします。屋外という認識をもっているのでしょうか。


拡大写真です。


搭乗口近くの待合エリアです。仕切りがあるように見えますが、エスカレータがあるためで、天井まで届いていません。エスカレータの後ろ(右側)は完全に開放されており、単に灰皿が置いてあるのみです。


喫煙コーナなる場所はありますが、全く仕切りがなく、煙が簡単にエリア以外に立ち込めてきます。


場所によってはこういう注意書きも張られているようですが、完全分煙、もしくは禁煙でなければ受動喫煙から逃れられることはありません。
参考サイト→ 日本空港禁煙情報ホームページ


<<中東にて>>

ヨルダン王国ではタクシーをハイヤーしましたので大変でした。アンマンの空港でのタクシードライバーは殆んど全てが喫煙者です。私の運転手も1日2箱タバコを吸うヘビースモーカーで、依頼するときは旅行中はタクシー内でタバコを吸わないように言いつけました。でも長時間の運転は我慢できないようで、外に写真を撮りに行ったりする度にタバコを吹かしていました。彼は途中で火を消しても最後まで吸いきっていました。子供が4人いるということでしたので、耳にタコができるぐらい、「幼い子供を残して早死にするような行為は辞めたほうがいい」と言いましたので、うっとうしい客を拾ったと思ったことでしょう。

旅行は他にシリアとレバノンに行きましたが、比較的高いバスを除いてドライバーも乗客も車内で喫煙します。アラブ人は優しいのか時々、「君もタバコどうだい?」というそぶりを見せくることがありました。誰かが車内で喫煙を始めると、近くにいる女性が窓を開けるのが印象的でした(何度かこのような光景を見ました)。男性の喫煙率は非常に高いです。女性は人前であまり吸わないようですが(車の中で吸いまくっているのも見かけましたが)、家や女性の集まりのようなところで吸うそうです。

ハイヤーしたドライバーにタバコの箱を借りて写真をとりました。しっかり警告文があります。このタバコは1箱200円ぐらいですが、アカバのような税金のかからないところに行けば150円ぐらいで購入できるようです。安いタバコも出回っているようで1箱100円ぐらいのもあるということでした。






水タバコは「シーシャ」、「アルギーレ」などと呼ばれています。タクシーの運ちゃんはハブリバブリと言ってました。英語の旅行本「ロンリープラネット」には「ハブリカフェ」というふうにこのような水タバコの道具を置いている喫茶店を紹介しています。


ホテルの喫茶店に置いてあった水タバコの道具です。水タバコの道具は値段がまちまちで安いものは1000円ぐらいから(それでも観光客用の値段かもしれません)1万5000円ぐらいのものまで土産物屋に置いていました。デザインやサイズ、それに材料やケースがあるかどうかによって値段は変わるようです。


あまりうまく写っていませんが、水タバコ用のタバコです。色々なフルーツの味があるようです。特に人気があるのはアップルだと言っていました。喫茶店で吸うと40分ぐらい吸える量で200円ぐらいでした。店で箱で買っても2000円ぐらいです。何回吸えるのか聞くのを忘れましたが、相当な量です。

他の国(シリア、レバノン)でも同様のようで、この水タバコはトルコから来て人気が出てきているということで、レバノンで会ったTFIの友人が嘆いていました。ファッションのような考えが若者に広まっているようです。ショックだったのはタバコ嫌いの日本人旅行客が、「僕はタバコは嫌いだけど水タバコなら美味しくて大丈夫だ」と言ったのを聞いた事です。

もっときちんと喫煙状況について調べられたのに、観光重視にして怠惰になってしまったことが残念です。

以上。





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